『取次ぎ』とゆー無敵な仕組み
大昔、本屋さんは絶対潰れない、そう言われてたんだねぇ。
今思えば、はぁ?! ってな突っ込み入れまくりだけどさ。
本てやつは、唯一堂々と返品が出来るんだよね。書店さんが。
だから、売れない本って思った本は、とっとと見切りを付けて、売れる本だけを置いて置けば、リスクは無い、そう思われていた。
全国津々浦々、隅の隅まで、本を行き渡らせているのが、取次ぎ、ってゆー組織なんだなー。
まぁ反対に、取次ぎってゆー、日本固有の最強の物流システムが、日本中の本屋さんを牛耳ってるって話でもあるんだね。
トーハンとニッパンが、取次ぎ業界では、二大巨頭。
あとは、もうほとんど、どちらかへシュリンクされていってる。
両方とも巨大企業だす。
例えば、あなたが明日から本屋さんをやりたーい!
って、思ったとしましょう。
まぁふつーは思わない。けど、ここは置いといて。
んで、お店に並べる本を仕入れないとダメじゃん?
どんな本を、どこにどう並べる?
それを決めるのは、書店員さんじゃなく、取次ぎさんの意向がむちゃむちゃ反映されちゃうわけ。
書店出店の際には、どっちかの社員さんが大勢で、押し寄せてわっしょいわっしょいって、沢山の本を卸していく。
村上春樹先生の新刊は、出来るだけ沢山置きたい。でも、何冊配本されるのかは、取次ぎの思惑次第。
当然、大手ナショナルチェーンへの配本が最優先。
事前に何冊来るのかは、ほとんど知らされない。
ダンボールにドサッと一式、その日の配本が届く。
中を開けると、絶対売れねーだろ、ってなヤツも混じってる。てゆーか、今は売れる本自体、ほとんどないのが
だからほとんど返本になってる。
この取次ぎ様には、地方の小さい本屋さんは、絶対逆らえないのはこーゆー理由。
日本の出版をおかしくしてるのは、この取次ぎってシステムに結構原因があったりすると思うけど、どーなんだろー。